展覧会に行くと心が満腹になる。
先月末から二つの美術館に行った。
まず大阪の国立国際美術館で「夢の美術館展」と
「ピカソの版画と陶芸」を見た。
「夢の美術館展」は近代~現代の海外の作品。
パウル・クレーの作品、カルトンで裏打ちされた紙にインクや
水彩で描かれたもので、落ち着いた色彩がよい。小さい画面
なのに、クレーの作品には宇宙を感じる。
ジャン・フォートリエの絵は高校の頃から好きなのだけど、
「永遠の幸福」という油絵作品、タイトルがとても画面に
合っていた。
モーリス・ルイスの作品は巨大なカンバスに両端からアクリル
絵の具を流し込んだ作品。アクリル絵の具のあざやかさ、
カンバスに染み込むことで生まれるあたたかさ、気持ちいい~。
シモン・アンタイの「タブラ」の青の美しいこと!
バーりー・フラナガンのブロンズの2足歩行のウサギ。いつも
ガッツのあるポーズをとっていて元気がでる。
ピカソの版画と陶芸、やっぱりピカソはすごかった。
線の美しさがすごいと思う。
二つ目は京都文化博物館の「京都府美術工芸新悦選抜展」
気になっていた、日本画家さんの作品。その人の作品を観るのは
二度目。いつも黒の世界なのだけど、描かれているもの
に日本画の繊細さがあって、ビロードみたいな黒にぬくもりが
あってよかった。大学の美術研究部の後輩が金工をやっていて
彼女の金工の花器。こんなん作れるのっていいなぁ~。
外国のお宅にあってもオシャレだろうなぁとうらやましく思う。